しみ抜き作業について

着物に飲食物をつけてしまった場合まずは何をしたら良いですか?

基本的に触らないのがベストです。
応急処置としてタオルやハンカチなどで着物についたものを吸い取るよう軽く叩いてください。
その際に絶対に行ってはいけないのは生地を擦るようにふき取ることです。
着物に使われている絹はとてもデリケートな繊維なので簡単にスレてしまいます。

丸洗いでどこまで綺麗になりますか?

衿周りについたファンディーションの汚れや袖口の油脂汚れ、八掛けのスソ汚れは下落とし作業として丸洗い費用の中で作業可能ですが、 その他の飲食汚れや変色などは別途費用がかかりますので先にお見積りとしてご連絡させて頂きます。

汗をかいてしまった時、着物はどのように手入れしたら良いですか?

着物を着て汗をかいてしまったときは、着用後まず着物ハンガーなどに掛けて陰干しし、早めにお手入れにお出しください。
着物についてしまった汗は丸洗いでは落ちませんので、「なるみや」ではタンパク質分解酵素等を使用した汗の成分の分解除去作業を行います。
また、生理汚れや血液なども同様にタンパク質分解酵素を使い除去します。

着物を着て雨に降られた場合、着物はどのように手入れしたら良いですか?

着物の生地質やノリの具合によっては輪ジミができるかと思います。この輪ジミはお客様での処理はできませんので、必ずお手入れにお出しください。
お着物の防水加工を施す防水対策をお薦めいたします。

防水加工をすれば汚れは付きませんか?

防水加工も万全ではありませんが・ワイン・ビール・お酒・しょうゆなどの熱が加わってない液体は弾きますが、 コーヒー・お茶などの熱の加わった液体に対しては浸透してしまうケースもあります。

着物のシミ抜きに市販のシミ抜き薬などを使用して大丈夫ですか?

シミ抜き用に市販されている薬品がありますが、それらにはアルコールやその他様々な成分が含まれているため、
地色の変色、輪ジミ、スレの原因になってしまう場合が多々ございます。ムリな使用は絶対に避けてください。
大切なお着物のシミ抜きは私どもプロにお任せいただくことをお薦めいたします。

部分的なシミ抜きだけを頼むことはできますか?

もちろん部分的なシミ抜きも対応させていただいております。
「なるみや」では着物の丸洗いだけでなく、衿や袖口などの部分的なお手入れも承っております。
ご依頼頂く際に「いつ、何を、どうしたか」と言うことをお伝えいただければより作業がスムーズに進みます。

仕上げ(プレス)は行ってくれますか?

「なるみや」では、丸洗いやしみ抜き作業を行った後のお着物は全て仕上げをさせて頂いております。
帯下のシワや着用時のシワをプレスいたしますが、縮みによる袋などの寸法直しは別途費用がかかります。

着物のカビを防ぐ保管方法はありますか?

年に2度、湿度の低い日にハンガーに掛けて1~2時間、虫干しをしましょう。
時間の無い方は、タンスを開き空気の入れ替えを行うだけでも効果はあります。着物の湿気をできるだけ除去してあげることを心がけてください。

着物以外のしみ抜きは出来ますか?

「なるみや」は着物を専門としておりますのでお引き受けいたしかねます。
仕立てについて

「京仕立て」の特徴を教えてください。

お着物の仕立ての違いによって外見の違いはあまり見受けられせんが、
しっかりした各所の中閉じ・要所要所の留めなど、全てが「着心地」へつながる技術・知識が織り込まれています。
また、襦袢は立襟ではなくオクミを作ることによりゆとりある着心地のお仕立てです。

どのくらい裄出しできますか?

お母さまから頂いたきもの、また、リサイクルで購入されたきものなど古いきものは生地幅自体が狭いので出せる幅が限られます。
縫い代にもよりますが、こちらでどれくらい寸法を出せるか確認させて頂いてから相談させて頂きます。

仕立て直しや染替え時に胴裏を交換したい。

お申し付け頂いた場合は、正絹の胴裏・八掛をご用意させて頂きます。

着物を仕立てたいが寸法がわからない。

現在着用しているお着物を送って頂き、着用のお着物の着心地などをお聞きして、お客様の体にあった着物の寸法を割り出し仕立てさせて頂きます。
その他、ご質問等ありましたら、お気軽にお問合わせください。
